女性は出産するために、生理という、男性にはない不平等ともいえる生体機能があります。
そのために、腹痛や肩こり、腰痛、頭痛などの症状に悩まされ、男性が羨ましいって思ってしまいます。男性の立場として、反論の余地はありません。本当に女性ばかりが負担を強いられて申し訳なく思います。ただ、見方を変えれば、経血によって体の老廃物を一緒に排出するなど、子宮内だけではなく、体をリセットしてくれている・・・ともいう見方もできます。
そして、こういった男性よりも女性特有の生理的現象があることで女性の方が健康に対する意識が高いといえます。治療院に女性患者さんが多いことも事実です。生理痛で来院したのに、別の問題に気付いて対処することができたり、想定外の効果が得られたり、来て良かったという声も聞かれます。また、脳の血流が良くなることで、物事に対する考え方が変わってくるという方もおられます。そして、旦那さんも一緒に施術を始めるということも多々あります。
(余談ですが夫婦で体質が似ているケースも多く、そういう意味でも夫婦は顔付きや性格的なものではなく、根拠は不明ですが、遺伝子も似ている人を選んでいるかもしれない・・・と思うこともあります)。生理痛もその他の症状も何もなく過ごせることに越したことはありませんが、今の症状は、精神論やスピリチュアルな意味ではなく、更年期障害同様に、今の体質的な弱点を知らせてくれるシグナルであり、それを改善していくための体からのメッセージなのかもしれません。

妊娠しない・・・。
夫婦ともに検査をしても異常がないのに妊娠しないのは、母体が妊娠に耐えるだけの体調が整っていないからです。この時に妊娠すると流産のリスクも上がってしまいます。逆にいえば、体調が整えば、懐妊の可能性は十分にある・・・といえます。もちろん、高齢出産になるほど、子宮内の環境は若いころと比べると徐々に妊娠しにくい状態になり、懐妊してもそのリスクが高いことはご存知の通りだと思います。仮に妊娠してもその体調を維持する事のほうが重要といえます。
つまり懐妊そのものに目を向けるのではなく、その後の妊娠期間中のことも視野にいれておくことが大切です。これは若い方も同じです。医学的な検査にも異常がなく、妊娠しない方はやはり虚弱体質の方が多いです。医学的に異常がなくても、「頭の整体」の視点で見ると、頭が硬く大きくなっている方がほぼ全員といえます。仮に体調が整っていない状態で人工授精を試みても受胎する可能性は低く、また、受胎したとしても自閉症スペクトラムになる可能性は3倍になるなど、自然分娩に比べ、胎児への影響は大きくなります。(アメリカ疾病対策センターによる大規模疫学調査)体調を整えていくにはまず、脳がしっかり働き、自律神経の働きを整え、体力をしっかりつけておかなければなりません。体力をつけるというのはしっかり運動をしましょう・・・ということではありません。むしろ、働いている方であれば、しっかり休養をとって、今まで蓄積された疲労を取り除いていくことが大切です。サプリをとっても、骨盤を矯正しても、まずは脳の働きを整え、これから10ヶ月赤ちゃんと一緒に一体となるための土台をしっかりしておかなければなりません。